2015年7月22日水曜日

桃の切り方と 上手な食べ方



朝 ひんやりして気持ちのいい風が 通り過ぎたり ぶつかったり

かと思えば ジリジリと太陽光線が 
少しずつボクの 寝転んだのその足先から熱くさせ

そして この部屋と アイツとアイツんちを 

これでもか というくらい暑くさせる


ひんやり風のことなど 忘れてしまうくらいに



汗をかく ただひたすらに 汗をかく 



部屋から部屋へ移動しただけなのに

また 汗をかく


暑さを忘れようと 昼寝をしただけなのに

また 汗をかく 大量の汗をかきながら 目を覚ます


まさか!と 期待を膨らまし 体重計の乗ると

減ってない ぜんぜん減ってない


むしろ 汗の量以上に摂取したコークのせいで 増えている


それがキッカケで 自己嫌悪に陥り

暑さのいら立ちの片隅から 憂鬱がわき上がり

黒煙のように 心を憂鬱色に染上げた

「ああ もう今日は どこへも行かないでおこう」

なんて 扇風機の首振りをロックして またベッドに飛び込む


目が覚めると 外は真っ暗


扇風機よりも 窓からひんやりした風が 流れてくる


ちょっとくらいは出かけるかと 近所のラーメン屋へ行く


また汗をかいて 家に帰る


帰ったら帰ったで やることもなく 眠気もなく

ただ 部屋をウロウロする なんとかく片付けとかしてみる


途中で飽きて そのまま床に転がる


ひんやりした風で 目を覚ます 朝がやってくる


そういえば 昨日から電話が鳴ってないと 携帯をみると
いつからか 電源が落ちていた

充電して 電源を入れると 誰からもメールも 何もない


ジリジリと また部屋が暑くなる


ああ それが 夏休み



2015年7月14日火曜日

ゴハンがないから ナンを焼けばいい それが答えだ



先月 なんとなく行った 銭湯で買った 牛乳石けんを

その銭湯一回きりで捨てるのも 勿体ないなと思って

家に持ち帰った その次の日から 
その石けんが無くなるまで キレイに使い切ろうと心に決めた



割れることもなく 小さくなっても排水溝に流れていくこともなく

昨日 その石けんを 使い切ることが出来たんだ



なにか 目標を立てて こんなにシンプルで わかり易い目標を
一人で達成できたのは 31年生きてきて 初めてだったかもしれない



何気ないことでも 普段気にかけていないことでも

意識することによって それが課題になったり いってみれてゲイムだったり


なんでもない日常を なんでもなくすることは いい意味で容易で
そこから 多くの学びが得られるのかな


なんて 薄っぺらで 香りもなくなって 牛乳石けんをゴシゴシタオルで
泡立てながら  そう思った



石けんという その姿を失くし 泡となったそれは

いつまで経って どんなに擦ってもキレイにならない汚れたボクの 

その上澄みだけ連れ去って 排水溝へ 流れて行った


そのささやかだったかもしれない 目標達成の瞬間

ボクは 少し笑った  お風呂の真ん中で もちろん全裸で


笑いながら 見下ろすと だらしなく熟れたマンゴウのような

ワガママボディが そこになった


ボクはなによりも 目標にしなければいけないことから 目をそらしていた


石けんを使いきることなんて ただの現実逃避にすぎなかった


痩せなければ



死にたくて死にたくて仕方がないのに 忙しくて死ねず
次の休みには 死んでしまおうと思っていた

そんなふうに 思うこともあったけれど



死ねない理由が また一つ出来た

長生きしなければ  痩せなければ

あの石けんのように キレイに無くならなければ