2014年11月28日金曜日

豆腐と大豆食品のフェスにいってきたんだ 君も連れて行きたかったんだ


ボクは 大声を出した


「好きなにおいは おならー!」と

下校中 そういって 爆笑をとっていた小学生にむかって


「いつまでも それで爆笑とれると思うなよ」と ボクは指導をした



大人気ないことをしたとは そこまで思っていないが
もしかしたら 少しだけ「嫉妬」の気持ちがどこかに 潜んでいたかもしれない


ただそれより 悔しかったのは


「うるせー ふとっちょ」 と言い返されたことだ


子供の発想は 自由だ とか 素晴らしい というけれど
 
それのほとんどが ただのルールやマナー制限 を知らないだけで
良い意味でも 悪い意味でも やりたい放題な状況から 生まれていることである


歳を重ね たくさんのことを観て 感じて 吸収した上での 
自由な発想に勝るものないと ボクは そう思うのです


そう思いながら うるさいふとっちょは その場で 涙したのです
そう 喉の奥から 飛びそうな言葉を また飲み込んで



悔しさや怒りという 感情を捨て  如何に どんなときでも
発言や発想 行動を 善や良に受け そして発信できるかが

己を皆も 成長させ より良い世の中にさせる  ボクは思うのです


いつも 心に ブッダマインド ボクは まだまだ修行が 足りません




戦争の放棄をしたはずの国が 法律を変えようをしている

戦争の放棄をしたはずの国が 政治を放棄し 選挙をいうなの戦争を起こした


今日も その国に圧迫され 苦しんでいる人がいる 死んでゆく人がいる
そう これからを造っていく 若い命が 亡くなってゆく


ボクは知りたいのは 消費税がいつ何パーセントになるかという話ではなくて


「好きなにおいは おならー」と 
いつでも 子供たちが 笑っていられる 世の中が いつまでつづくのかという 話である


ボクはただ こどもたちに うるさいふとっちょ役として 警告することしか できない



「自由」をはき違えたまま大人になり ただ やりたい放題をするようなことは

誰一人も 幸せにできないし 喜ばないと ボクは思うのです



そう思うと また 涙が込み上げてくるのです

2014年11月18日火曜日

梅干しとウナギとスイカを チューイングガムにして



「茹でるのは得意だけど 剥くのは苦手なの」


そういって 彼女は ゆでたまごを殻ごと食べていた


恋とは 盲目なもので ボクは「へぇー」とっていって
その横で 殻を剥きながら ゆでたまごを食べた


いつもオシャレで 常に新しいことを知っている彼女だった

コントレックスも いつも持ち歩いていたけど
一口二口飲んで あとは帰ってから捨てていた

買うのは得意でも 飲むのは苦手だったそうだ


深夜の牛丼ショップで 女性が
「たまごは割ってから 持って来て」

と注文しているのを見てそんなことを思い出していた

しかし その彼女は あの彼女ではなかった



ふとした 瞬間に 蘇る 懐かしい記憶や 匂い 誰かの顔 その頃の自分の事




早朝 まだ寝ぼけたまま 深い深い霧の中 車の運転をしていた

あるところを過ぎると 一気に霧が晴れ そこは畑 畑 畑


収穫を終えて 土がむき出しになった畑がつづく 農道だった


「ハタケ ハタケ ハタケぇぇー!! 
……最近元気ないから こっちビンビンにしよっ」


友人の いつかの寝言を 思い出して ボクは ニヤリと笑った

もう 12年も前のことだった 
あのときは可笑しくて そのまた隣で寝ていたユージくんと朝まで笑った



あの頃は毎日 本当にくだらないことしかなく

悩みと言えば 恋愛のことぐらいしかなかった


気がつけば 早朝から 
なにかに追われるように 必死に車を走らせて 
追いつけない何かを 必死に追い続けるようになっていた


友人のくだらない寝言を思い出して 

ふと 自分の心のゆとりを取り戻した



この10年なにをしてきたのだろう  昨日は何をしていたのだろう

なにが変わったのだろう なにが成長できただろう 何キロ太っただろう


自分で自分に問いかける 自分が自分に問いかける


得意なものは 何年経っても何一つない 

結局ボクなんて そんなもんだ





「本当は たまごの殻を剥いてほしかったの」


あのときの別れの言葉を思い出していた


いくつになっても 恋愛経験が多くても少なくても
女心っていうのは わからない

相変わらず悩みは 恋愛のことくらいしかない
というより 悩みはない

結局ボクなんて そんなもんだ



ただ 今は 

今とその先10メートルくらいの 霧の向こうに向って

必死そうな顔をして なんとなく 生きているだけだ

ただ 前に進むことを やめないだけ

時々 後ろを 振り返りながら




そして 今日も眠る

2014年11月14日金曜日

正義の味方は あてにならない


「ボクのお父さんは、トランプマンなんだ!」 そう友達に話していた


昔ながらのカミナリ親父を 遥かに通り過ぎ 

物理的な暴力や ただひたすらに人格を否定する発言 

生活や行動の制限があまりに極端で

それをいわゆる 虐待であったことに気がついたのは 

その家を飛び出してからだった



あの頃は 自分にとってそれが正しいか 正しくないか という判断より

ただひたすら それに従うこと 自分を守ることで 精一杯だった


そんな生き方を幼い頃から 疑問や違和を ずっとずっと感じていたけれど


それを学校の先生や友達に 気づかれることが怖くて

ずっとふざけた人を演じて 過ごしてきた



人間の心理とは 悲しくも情けないもので

その状況下で それが本当に正しいのか 正しくないかというよりも

その場所で一番 声が大きかった人が 正しさを持っているような気にがして

それに従ってしまう  

自分に正しさを持ちすぎることも怖いこと だが

大きな声に惑わされて 自分を見失うことが 一番怖いことである


大きい声を出す人には 惑わされず 己自身も 大きな声出すのをやめよう


そう思ったのは あの家を飛び出してから 数年後のことだった






ふふふ ふーふっふーはっふーん  

ふぉーん♩ 

ふふふ はーふっはっふーん  

ふぉーん♩



「ディレンマさえ 聴いてりゃ 女なんて イチコロだから!」


バイト先の ヒデオ先輩は ネリーのアルバムをかけて


ボクを 車に無理矢理に乗せ 有名ナンパスポットを ただ徐行で走行し


「マビぃ女が いねぇじゃねぇか」と キレて帰るのは バイトのあとの お約束だった


ボクも 友達がいなかったので なんとく いつも付き合っていた



バイト中に ボクが店長に怒られるときも 店長に 噛みつき 

「てめぇが えらそうに言えることか!」 と ボクを守ってくれた 

最初は それが頼もしくも嬉しかった

だんだんそれがエスカレートして ボクの中の違和感も次第に大きくなっていったが


ヒデオ先輩とボクは だんだんバイト先で 孤立していった


忘年会でさえも ボクらが 呼ばれなかったのも 言うまでもない


新年会にも呼ばれかったことを知ったその日から ヒデオ先輩は バイトに来なくなり


ボクも バイトを辞めざるを得ない空気で いっぱいになった



「急に実家に帰らなくてはいけなくなって」 精一杯のウソで 店長に辞めることを伝えると


店長は 震えながら ボクに尋ねた


「正義とは なにかね?」


ボクはなにも答えられなかったし 店長のこの問いかけが 何年もこびり付いて 離れなかった



ボク自身も正義という言葉を意識して 生きてこなかったし

それが何かと問われると 未だに答えが出ない


法律ですら 正義とは 限らない



結局どんな秘密を守りたかったか わからないまま秘密になった 秘密保護法


集団的自衛権の決定後 秋頃から 改正していくと言われていた 自衛隊法

それが あやふやのまま 迫られる 内閣の解散


本当に 消費税増税だけが 目的なのか


2%の増税で 一番笑った人が 正義の味方なのか

それをまた笑っているヤツが いるはずだ


って なんでこんな話になったんだ?

2014年11月5日水曜日

ブリトーの 温め方で 測る コンビニ店員のスキル



コンビニエンスストアで シーフードヌードルだけ買って お湯を入れて

食べながら 歩いて帰る 深夜3時


その姿をだれかに見られることより 夜道を歩くことより

そこらで走っている 新聞配達のバイクが 怖かった


明日を感じさせてるなにかが 怖かった


誰かの明日は 誰かにとってはもう今日で

時計でしめされ刻よりも 一度布団に入ったかどうかが 今日と明日の境目なんだ




昔 眠りから覚めたら 昨日だった という体験をしたことがある

16歳だったボクは 生まれて初めて日付変更線越えた


日付変更線の向こうは 本当の意味での別世界だった


同じような境遇 慣れない国での慣れない暮らしや 寂しさから
ボクらは すぐに恋に落ちた 彼女は台湾からやってきた


お互いにつたない英語で コミュニケイションを取り合った
そのやりとりが 愛おしくもあり もどかしくも思うこともあった

彼女は 一生懸命 日本語も覚えてくれた


彼女は とっても 賢い人だった



それでも 文化や習慣の違い 言葉でもキッスでも 思いが伝わらず


二人で買った ウッディウッドペッカーのキーホルダーを
ボクは 橋から川へ投げ捨てた


「ナンデーーい!」 彼女は そう叫んで泣き崩れた


ボクは そんな彼女を見ないフリをして 帰国を決めた

昨日から 明日へ 帰ることにした


帰りの飛行機で 何度も彼女の あの日の「なんでぃ」が頭の中をループしていた


ボクは ハッとした 


突然の 咄嗟な言葉ですら 日本語になるほど

彼女はボクのために 日本語を覚えてくてた

ボクは 彼女のずっとずっと深い愛に やっと気がついた

でも もう遅かった


帰国して すぐにスカイプをすると 
彼女は アフリカ系のたくましい男性と 幸せそうに 暮らしていた


彼女はスワヒリ語を 話していた



彼女はとっても 賢い人だった



彼女は今でも ボクの昨日を 生きていて
ボクは これからも 明日を生き続けるんだ